デジタル化は人間にとって自然か?① AIはサイコロを振れない

私たちの社会は今、前提を疑うことなく「二進数」を受け入れています。
デジタル化とは、単に紙が電子化されることでも、生活が便利になることでもありません。

それは世界を0か1かに切り分け、連続的な現象を離散化して記述するという巨大な思想の転換です。

しかし、現実の世界はそのような単純な構造をしているのでしょうか?

■現実世界は「連続 × 閾値 × 確率」でできている

物理現象も、人間の認知も、基本的には次の3つの要素で動いています。
・連続性(continuous)
・閾値(threshold)
・確率(probability)
量子力学が示す世界観も、この三層構造の上にあります。

ところがデジタル化は、これを強制的に次のように変換します。
連続性 → 量子化された離散値
閾値 → 0と1のバイナリ
確率 → 擬似乱数による決定論

つまり、
「連続 × 閾値 × 確率」で成り立つ人間の世界を、
「離散 × 二項 × 決定論」に押し込めること。

この変換こそが、デジタル化に内在する本質的なひずみなのではないでしょうか。

■その究極の表れが、現在のAIである

現代のAIは、どれほど精巧に見えても決定論の檻の中にあります。
外側からランダムに見えても、計算過程はあくまでも決定的です。

AIはサイコロを振らないのではなく、
そもそも、サイコロを振れないのです。

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