2025年に読んだ書籍を一覧にまとめました。個人的に読んでよかったと思う3冊の簡潔な読書感想文も掲載しています。
一覧

3位 成長の限界
半世紀前に悲観論で世界を煽動した、コンピュータや統計、科学の悪用を知る上で非常に勉強になる一冊です(笑)
彼らのような幾何級数の悪用や都合の良い場合分けは人を騙すときに使えるのでオススメです。
現代の環境活動家の基礎になっている本でしょうか?レイチェルカーソンにも通ずるところがありますね。
彼らは技術で解決することを異常に小さく見積もり、論理の飛躍で前提をかき混ぜて悲観論に誘導する手法なので論外ですが、彼らの理論を知る一助になる本でしょう。
今の知識で未来を予測するのは不可能です。江戸時代の人が令和時代の心配をするようなものですから。
2位 昭和16年夏の敗戦
先の大戦への過程や当時の空気を感じることができる内容です。
制度論の難しさが身に染みますね。美しい制度は危険か?という問いです。
著者である猪瀬氏と石破前首相の対談が巻末に綴られています。『中央公論』2010年10月号に掲載されたものらしいです。戦後80年メッセージでもこの本について言及していました。首相を務めた際の彼の言動と照らして読むと興味深いですね。
1位 憲法義解
この本は伊藤博文名義になってますが、井上毅が中心となって執筆したと思われます。
欧米列強への対抗要件を満たすことと、日本の歴史的連続性を失わないことを見事に調和させた作りであることがわかります。
皇室典範義解は現行の典範よりも非常に詳細で、歴史上の文献を調べ上げたことが伺えます。
後半の解説も非常に興味深い内容で、当時の憲法解釈の議論について理解ができます。
明治の指導者たちには国を守るための強い意志を感じます。
経済的には豊かになったが、空虚で醜い国となった戦後の日本を見て彼らは何を思うでしょうか?
ちなみに、憲法改正はわが国では常に議論になっていますが、ほとんどの人は頓珍漢だと思います。現行憲法はフランス革命的でベースが腐っているので、帝国憲法に戻して、イギリス的な井上的解釈をベースにすれば良いと思います。

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